project story

プロジェクトストーリー

Project.01 多目的利用を実現
する舞台機構設計
~感動を生み出す舞台の裏側~

プロジェクトストーリー
プロジェクトの背景

国や都道府県では、文化の保護・育成を目的とした音楽・芸能・イベント用ホールの建設を進めています。ひとつのホールで多様な催し物に対応するためには、客席やステージの形状を変化させることが必要です。人手をかけずに自動で切り替えられる多目的な舞台機構が求められています。

Point.01用途に応じた最適な空間を目指して

一口に音楽向けのステージといっても、オペラと楽器演奏では求められる構成が大きく異なります。
オペラ公演では、最前列の客席を収納して「オーケストラピット」を設置。床より低い位置にオーケストラのためのスペースを確保します。
一方、楽器演奏では「音響反射板」と呼ばれる木製パネルでステージ全体を囲います。通常、ステージの後方や側面は大きな幕で裏方を隠しますが、布は音を吸収してしまうため、音響効果を高めるために反射板を使用するのです。この音響反射板の設置にもいくつかの方法があります。たとえば、ワイヤーで吊るタイプの場合は、折りたたんでステージ上に収納するためのワイヤーアクションをシミュレーションし、干渉がないよう緻密に設計します。

Point.02舞台づくりを支える緻密な計画

ステージの幅は15mに及ぶことも。そのような大きなステージをどのように搬入するのか。
実は大型重量物はホールの屋根を施工する前にクレーンで上から据え付けるという方法です。建築スケジュールとの綿密な調整が必要なうえ、工場からホールまでの運搬に関わる道路運送法なども把握しておかねばなりません。大進精工の舞台機構設計は、こうした緻密な計画の上に成り立っているのです。

Point.03確かな提案力で
全国の舞台を手掛ける

ホール建設の計画段階では、おおよそのステージの大きさや客席数といった基本的な要件しか示されません。具体的な機構や構造は、私たち設計者が提案するのです。
基本仕様に合わせた機構や構造を提案し、施主である国や県との打ち合わせを重ねながら要望に応えていく。この積み重ねたノウハウがあるからこそ、大進精工が全国のホールを手掛けています。

プロジェクトのその後
感動を追求した設計で、
全国一稼働率の高いホールへ

当社がすべての舞台機構を手掛けた某文化センターは、全国一の稼働率を誇るホールとして知られています。細部にまで演出や使い勝手にこだわり、そして何より、来場されるお客様に感動をお届けできる空間づくりができたことが、この高稼働率につながっていると考えています。

Project.02 急成長する
eコマースを支える
自動化・省人化制御設計
~多様化するニーズに応える技術力~

プロジェクトストーリー
プロジェクトの背景

物流機械は、あらゆる産業に不可欠な装置として発展してきました。特に近年では、コロナ禍を契機としたeコマース(通販物流)の急成長により、物流システムに求められる要件は多様化。より迅速で正確な保管・仕分け・搬送が求められています。

Point.01いかなる荷物も適切に認識し、
搬送する

品揃えの増加、貨物の小口化を、いかに効率的に搬送するか。それが物流システム設計の要となります。バーコードによる品種の読み取り、自動計測機による重量測定、カメラによる荷姿の認識―。これらの技術を組み合わせることで、最適な搬送を実現しています。
大規模な集荷場では、荷物の合流・分岐箇所での制御が特に重要です。荷物の大きさを自動識別し、GO/STOPを適切にコントロール。お客様の大切な荷物を傷つけることのない、スムーズな搬送フローを確立しています。

Point.02総合力が生む、高度な搬送システム

機械・電気・ソフト設計。この3部門の技術を社内に持つことが、私たち大進精工の強みです。両部門が連携することで、より高度なご提案が可能となっています。
立体自動倉庫や無人搬送車、天井搬送システム、ピッキングロボットなど、私たちが手掛ける装置は多岐にわたります。販売メーカーの多品種・少量商品の在庫管理や、顧客別の正確な商品ピッキング、効率的な一時保管など、さまざまなニーズに応える装置を提供しています。

Point.03大手宅配業者の物流をも支える
技術力

大進精工の技術力や実績が評価され、機械設計から制御設計まで、大手宅配業者の大規模集荷場の物流システムを一手に担っています。
物流以外にも、私たちの仕事は医薬品業界や自動車産業、半導体産業など、幅広い分野で活躍。果実の糖度測定といった、産業特有の要件にも柔軟に対応しています。

プロジェクトのその後

進化し続ける物流システムの
パートナーとして

私たちが設計した物流機械は、日本の物流を支えるインフラとして稼働し続けています。多様化する物流ニーズに応え、より効率的で確実な搬送システムを実現するため、技術革新への挑戦は続きます。

Design drives technological progress. Design drives technological progress.

Project.03 リチウムイオン電池
製造装置の設計
~食品機械で培った技術を活かして~

プロジェクトストーリー
プロジェクトの背景

スマートフォンやタブレットに使用され、現代社会に不可欠となったリチウムイオン電池。これらの機器に多く用いられるパウチ型電池の製造では、柔らかいフィルムを扱う高度な技術が求められます。製造物が柔らかいほど、その設計難易度も増していきます。

Point.01繊細さが求められる
フィルムを扱う機械

フィルムを引っ張り出す―。人の手で行えば難しくない作業も、機械で行うには別次元の課題を生みます。どれだけの力で引っ張り出すのか?強く引っ張ればフィルムが伸びてしまわないか?ロール状の原反は遠心力で緩まないか?……すべての「if」を想定し、対策を織り込んだ設計が求められます。
フィルムの伸びは、引っ張る力の制御だけでは解決できません。内部抵抗、すなわち回転する部分の抵抗が変化することでも伸びが発生します。そのため、回転部分の設計から細心の注意を払う必要があるのです。

Point.02食品機械で培った技術を応用

ペットボトル飲料の製品名などが印刷されたフィルム。製品名が印刷された原反は何十本分も一度に印刷されており、これを一本ずつに切り分けて巻き取り直しています。この装置で使われる技術が、リチウムイオン電池の製造装置に応用されているのです。

Point.03多彩な技術力が融合する、
総合エンジニアリング

当社の設計実績は多岐にわたります。リチウムイオン電池の製造装置から、カップラーメンを作る食品機械、さらには南海トラフ地震に備えた建物全体の揺れを抑える制振装置まで。これらの技術は決して独立したものではなく、総合力としてお客様のご要望に応えています。

プロジェクトのその後
異分野の知見を活かした価値創造

食品機械で培った技術をリチウムイオン電池製造に応用するなど、異なる分野での経験が新たな価値を生み出しています。この独自の強みを活かし、これからも多様な技術課題の解決に取り組んでいきます。

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Entry 人々の生活や
思い出を形づくる、
一流の設計者へ